あけましておめでとうございます。

まず年頭に東京写真記者協会会員の皆様方のご健康とご活躍をお祈り申し上げ、さらにホームページを見てくださっている方々のご多幸をお祈りします。





のっけから自身のことで恐縮ですが、私こと花井尊は、昨年11月から事務局長に就任いたしました。国民の知る権利に応えるべく東京写真記者協会の発展に微力ながら寄与し、協会の運営を公平公正に運ぶ所存です。どうぞよろしくお願いします。

昨年暮れ、日本橋三越本店で開催した「2008年報道写真展」は、朝日新聞「天声人語」や各紙コラム等、また日本テレビ「ズームイン!SUPER」を始め各局で放映され、さらに麻生首相来場の効果もはたらき、会場入り口のカウント数が2万4千人を超えました。出展数が255点で会場が左右2か所になり、実際見ていただいた方々は約3万人を軽く超えたでしょうと三越側の話です。報道展実行委員をはじめ協力いただいた方々に厚くお礼申しあげます。

その報道展で、自由に感想を書いてもらうノートを置いたところ、満開のカワヅザクラ、花火などのスケッチ写真に多くの関心と問い合わせをいただきました。自分としては正直言って意外でした。これまで新聞社で「ニュース写真で勝負」と粋がっていた自分にとって、反応に若干のずれを感じたのです。





事件事故はもとより四季折々のスケッチ写真も読者に対する大切な情報提供です。報道カメラマンは現場に一番近いジャーナリストです。もちろんニュース写真が王道であり、ジャーナリストとしてさらに真実を追求していくことは当たり前のことです。しかし、混沌たる世の中で恐らく読者はどこかでホッとするもの、季節を肌で感じる写真をわれわれ以上に多く求めているのかも知れません。

さて、昨年は北京五輪、日本人4人のノーベル賞と沸いたニュースもありましたが世界金融危機、無差別殺傷事件、福田首相突然の退陣などおもわしくないニュースが続きました。今年は皆さんがどんなニュースを時代の目撃者として追うことになるのでしょうか。黒人のオバマ米大統領誕生、ワールド・ベースボール・クラシック開幕、裁判員制度がスタートします。しかし何といっても総選挙の年です。そして政界再編はどのような形を見せてくれるでしょうか。目が離せません。

ジャーナリストとして、恐れず、ひるまず、一枚の写真を通して社会の発展、希望あふれる年になるよう寄与していただきたいと期待しています。





2009年元旦