熊本城でドローンを操縦するカメラマン(左写真)、リオ市街で3D360度VR撮影の準備をする五輪チームのカメラマン「新聞社のカメラマンはどういった写真を撮るのですか?」という質問をたびたび受けます。一番伝わりやすいのは、事件・事故の現場に駆けつける、いわゆる「報道カメラマン!」的なイメージでしょうか。

私はよく「新聞に掲載されるすべてのジャンルの写真」と答えていました。その中には、スポーツや芸能・文化人の取材、季節のスケッチ写真、天文写真、商品撮影、そして、大がかりなスタジオ撮影(本欄2015年1月でお伝えしています)などもあります。かなり広いジャンルにわたって撮影するため、新聞カメラマンはオールマイティーな技量が必要になります。

そして、デジタル時代を迎えたいま、「新聞に掲載されるすべてのジャンルの写真」は、「紙面とデジタル媒体を含めた、すべての映像コンテンツ」という定義にかわりつつあります。もう、すでに多くの新聞社で、スチールカメラマンは動画撮影も同時にこなしています。カメラマンのマルチタスク化です。

私たちの現場には次々と新しい技術が導入されて、取材方法やコンテンツのありようも変化しています。ドローンは撮影位置の自由度を大きく広げ、VRコンテンツは多くのユーザーに現場の臨場感をあますところなく伝えます。

朝日新聞のカメラマンも通常の取材に加えて、例えば熊本地震半年にあたっては熊本城をドローンで撮影し、リオ五輪では現地の雰囲気を3D360度VRで伝え(3Dは一部イベントでゴーグルを着けて体感してもらいました)、銀座のリオ五輪・パラリンピックパレードではライブ中継を手がけました。
※熊本城ドローン撮影
http://www.asahi.com/articles/ASJB65QKCJB6TIPE02P.html
※リオ五輪VR動画
http://www.asahi.com/olympics/2016/vr_panorama/

2016年5月から朝日新聞社は「写真部」の名称を、「映像報道部」と改称しました。あらゆる映像コンテンツに対応していく方針を、名称に反映しました。とはいえ、コンテンツの中心はやはり、写真です。どんな媒体でも、デバイスでも、一番簡便に、そしてストレートに伝えられる「写真」というコンテンツにしっかり向き合いながら、新しい表現や技術に挑戦していきます。

私たちの仕事が広くシェアされる仕組みのひとつとして、遅ればせながらインスタグラムのアカウント( 朝日新聞映像報道部 @asahi_photo )も開設しました。ぜひご覧ください。